富山水辺の映像祭スフィア2016

公募テーマ 「生まれる」

審査員 ※敬称略、五十音順
伊東順二 (富山水辺の映像祭総合プロデューサー)
岡本美津子 (東京藝術大学大学院教授)
西島治樹 (メディアアーティスト・富山大学准教授)
玄理 (女優)
本木克英 (映画監督)
ヤン・イクチュン (映画監督)
archive
富山水辺の映像祭 2008 サイト
富山水辺の映像祭 2009 サイト
富山水辺の映像祭 2010 サイト
富山水辺の映像祭 2011 サイト
富山水辺の映像祭 2012 サイト
富山水辺の映像祭スフィア 2013 サイト
富山水辺の映像祭スフィア 2014 サイト
富山水辺の映像祭スフィア 2015 サイト
富山水辺の映像祭スフィア TOYAMA WATERFRONT FILM FESTIVAL SPHERE
〒930-8510 富山市新桜町7番38号
TEL:076-443-2054 FAX:076-443-2190
E-mail toyamamizube@thinktoyama.jp
Toyama Waterfront Film Festival Sphere 2016
©Miyazawa Masaaki ©Miyazawa Masaaki

ブログ

テーマ「生まれる」

富山水辺の映像祭 総合プロデューサー 伊東順二
富山水辺の映像祭
総合プロデューサー
伊東順二

現代における、おそらく全ての芸術に共通する視点は批判よりの視点を持った批評ではないかと思うことがよくある。ジョン・ケージの五線譜すらないスコア、マルセル・デュシャンの既製品だけで構成されたレディ・メイド、ルイス・ブニュエルとサルヴァドール・ダリのイメージだけが連続する映画「アンダルシアの犬」。彼らはその分野の確立した常識を批判し、破壊することで新しく多様な表現の可能性を芸術にもたらしたことは間違いない。問題は、逆に、それらの行為が常識化してしまった現在、向かう先を無くしたまま意味のない破壊が繰り返されていることではないか、と思う。破壊のための破壊、それは芸術のための芸術の行き過ぎた姿であると言っていい。
もう一度、魂の声を聞きたい、心の奥底から生まれる素直な感動を誘う新生児のようなメッセージを聞きたい、と思うのは私だけだろうか。場当たり的なコンセプトではなく、未来を作るストーリーを持つものを見たい、批判ではなく、新しい価値観と可能性の誕生に立ち会いと願っています。